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青天の霹靂だった。
俺が目標としていたプレイヤーが、クランを抜けることになったのだ。
リアルが忙しくなる前に、ガチクランで自分の腕を試したいとのことだった。
そんな理由なら、笑顔で送り出すしかないじゃないか。

彼が脱退した後、その後を追うように、クランの中でも比較的対戦に積極的なメンバーが何人か抜けていった。
当然、チャットは過疎っていき、対戦参加人数も日に日に減っていくようになった。


俺はこれまで、サブ垢も含めていくつかのクランを渡り歩いてきた。
ここの前身となるクランに入った時、早いチャットの流れ、立ち回りを含めた対戦スキル、何よりメンバーひとりひとりが生き生きと楽しんでいることに衝撃を受けた。
その環境を作り上げた当時のリーダーについていけば間違いないという確信を持って、今現在に至る。

この危機的状況をなんとかしなければならない。
最高のクランをつぶすわけにはいかなかった。


それからは、仕事の日も昼休みなんかはチャットに顔を出すようになった。
クラン運営に関する意見交換にも積極的に参加した。
仕事中や接待中にクラクラできるわけもなく、どうしてもインする時間は物理的に制限される。
脱退した彼のようにはいかない部分も大きい。
それでも、こまめにチャットに顔を出し、できる限り援軍を送った。
少しでも、彼のようなプレイヤーに近づきたかったのかもしれない。

クランを何とかしたいという気持ちなのは俺だけじゃないことがわかる。
これまでそれほどチャットに出てこなかった役職者が、クラチャに顔を出してくるようになったり。
前身となるクランで一緒だったメンバーが合流し、メンバー勧誘を積極的に行ってくれたり。
同じ状況下で、同じ危機感を持ち、同じ方向に向かっていける仲間がここにいることを感じて、胸の中にじんわりとあたたかいものが広がった。

そんな中で、あるクラメンがブログを始めた。
それに触発されて、俺もブログを勢いで書いてしまった。
これまでの自分の経験をもとにした内容。
自分の足跡を振り返りたかったのかもしれない。

風の噂で、彼が有名なクランに所属したことがわかった。
ある時は、動画で彼の攻めが紹介されていた。
なんだか自分のことのように嬉しかったし、改めて彼の凄さを実感したものだ。

彼の抜けた穴は大きいが、その穴は、自分が彼のようなプレイヤーになって埋められればいい。
この人達とやっていくと決めたのだから。










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