「お前まーたクラクラやってんの?バスの中でもさんざんやってたじゃん」
目をやった先に、友人が呆れ顔があった。
ま、確かにおっしゃるとおり。マルチに行くつもりだったが、資源を回収してホームボタンを押した。
スマホを畳の上に置き、ジャージに着替えながら、夕食の集合場所を確認し合う同級生の輪の中に入る。
秋の北海道は思った以上に気温が低かった。袖口から冷たい空気が入り込み、思わずぶるりと震えてしまう。

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朝までしゃべり倒すぞ、隣の部屋に殴り込みだ、なんてはしゃいでたクラスメイト達も、気づけば寝息を立てていた。今日で3日目。連日テンションが高けりゃ、いい加減疲れてもおかしくない頃だ。
午前1:20。普段の僕にとってはまだまだ活動時間。
布団に潜り、よだれを垂らしたオヤジのアイコンをタップする。

マッチングは決まっていた。TH10、9の数は同じ。いいバランスだ。
相手の3番、クイヒーラヴァルで行きたい…。参戦できない時に限っていい配置を持ったクランに当たるとは、なんとも歯がゆい。
チャットではクラメンのフレチャレが続いている。
"こんばんはᕕ( ᐛ )ᕗ"
旅行前に作った配置を貼りつける。
"でびる君こんばんは(^-^)"
"あれ、修学旅行って言ってたような?"
"そうですよᕕ( ᐛ )ᕗ♡"
"なにしてんの笑"

今日は土曜日なので、深夜だがいつもより人が多い。
"う〜ん、もうちょい9時側からか~(・ิω・ิ)"
作りたての配置に1人のクラメンが何度もトライしてくる。この人はついこの前までTH10上げたてだったはずなのに、いつの間にか対戦順位も抜かれていた。スキルや村の成長速度もそうだが、何よりマルチの回数がヤバい。
負けじとこの人の配置に仕掛けようと攻撃ボタンを押した瞬間、

ガチャ。
ふいに入口で音がして、ビクっと身体が固まる。
見回りの教師と思しき人物は、室内を一瞥したと思われる間があった後、静かにドアを閉めた。

0%で終わった理由を説明したら、いい加減寝なさいと複数のクラメンに言われてしまったので、クラチャでおやすみの挨拶をしてからマルチに行く。
おやすみなさいとクラチャで打ったことが暗示になったのか、次第に瞼が重くなってきた。
早く対戦に参加したい………。





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